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カズー

このページは、自作カズーについてまとめております

カズーはメジャーになれるか

ひょうたんからカズー?

本体の材料仕上げ等
振動膜_試作
振動膜の枠
本体形状
振動膜の材質
音質
カズーとは

カズーはメジャーになれるか

2024/08/09 現在の標準的なセット

キャップは取り外して演奏することができます。

カバーをしてそのまま演奏するか、上にキャップをかぶせるかは、音色が少し違いますので、好みが分かれるところです。
私はキャップをした方が好みです。


私の作るカズーは、ノイズをコントロールすることに重きをおいているので、全音域で音量が少し小さいような気がします。

ひょうたんからカズー

試作を重ねる中で、カバー上部にひょうたんを載せてみたところ、ざらざら感が減り、少し違った響きになりました。


ラッパ形状のものも付けてみたのですが、ノイズ成分がやや強調されるようになり、現在の形状に落ち着きました。


ひょうたんはご覧のように形・サイズが色々なので、様々な響きがブレンドされます。

このキャップの有り無しで音色がかなり異なりますので、取り外しができるようにして、両方好みで選べるようにしました。

ひょうたんからカズー!

本体の材料仕上げなど

使用する材料により微妙に響きが変わるようですが、木質と加工性のバランスを考えて

①上板はローズウッド、下板はローズウッドか、スプルース
②両側とカバー部分はマホガニー
③本体は、全体をオイル(アマニ油)でふきあげ、吹き口を除きセラック仕上げ
④接着剤は耐水性のタイトボンドⅢを使用
⑤カバーのキャップ部はプラ製
⑥位置決めの爪部は、竹串
ローズウッド・スプルース・マホガニーはいずれも40年以上前に入手した良質のギター用材料で、現在ではいずれも入手困難な高級木材ばかりです。

振動膜_試作

2024/07/18   振動膜について

膜の形は試行錯誤を重ね、試作数は現在まで400枚余りほどになります。

・材質
・厚み
・振動膜の枠形状
・振動膜の形状
・製作手順
・工作精度

何より耳障りなノイズ成分が少なく、柔らかい音色が出る形状が理想です。

振動膜の枠

振動膜の作り方

膜は、それ自体かなり薄いので取扱いは細心の注意が必要です。
安全に保持するためのインデックスの様な飛び出しを付けてあります。


膜本体になるべく触れないようにするためと、作りやすさを考え、写真のような形になりました。
この飛び出した部分だけを触ることにより、振動膜の変形等を少なくすることができます。

実はOPPフィルム自体には巻き癖があり、そのままでは変形して膜がポテトチップスのようになりやすいので、作る時は少し工夫が必要になります。

また、予備の膜は、実際本体にセットして使うまでは、平面を保つために型紙等に挟み込んで保管します。

膜の平面を保つことは、安定した音色を保つことにつながりますので、取扱いには細心の注意が必要です。

本体形状

カズーの試作
カズーは、ブリキ・プラスチック・木製などさまざまありまして、中には純銀製などもあるようです。

試作は、その作りやすさから木で作ることにしておりましたので、サイズをさまざま試行錯誤してみました。

試作して分かったことは、市販のカズーの形状はそれなりに理にかなっているようだということです。
歌口の部分は少し広く、出口に向かって細くなっている形状です。

本来ならば、もう少し息の抵抗があった方が安定した発声ができるような気がしますが、膜には抵抗がかかり過ぎ、振動しずらくなる傾向があるようです。

また、歌口と出口を同じような大きさにしてしまうと、地声成分が多く出てきてしまいます。

本体の大きさに関しては、あまり大きくなると膜の振動よりも、本体の響きの方がまさり少しバランスが悪くなりそうです。

なによりも、気軽に持ち運べて、すぐに演奏できるこのカズーの特徴をスポイルしないように作ることが肝要かと。

振動膜の材質

膜に関しては、直接振動するので、形状・厚み・材質は音質に影響を及ぼします。

<材質・厚み>
市販品のカズーには、特別な形に加工したものを使っているものもあるようですが、大半はシンプルな円形状の枠にセロハン紙を張り付けたものが多いようです。

いわゆるセロハン紙は、振動しやすいので発音体としてはいいのですが、水にやや弱いので、特に気温が低い季節は膜自体が盛大に結露しますので、破れが少し心配です。

身近に入手できる材料の中では、いわゆるOPPシートが良さそうです。
窓あり封筒などに使われている透明度の高い方のシートで、曇りガラスのような透明度の低い方(グラシン紙)は水にやや弱いようです。

また、ラップなどに使われている弾力性のあるものは、変形しやすいので取り扱いが少し難しくなります。


とりあえず手軽に入手できるOPPシートの厚みを計ってみると、およそ25,30,40μ程度の厚みが使えるようです。
厚みが増すにつれ振動しにくくなりますので、これ以上のものは、そのまま使うことは難しいかもしれません。

振動のし易さだけを考えると、薄いほど良く振動するので、例えば一般的な窓あり封筒に使われているもの(25μ)はとてもよく鳴ります。

<取付け方>
膜の取り付けは、構造も含め音質に大きな影響を与えます。
市販のカズーは、膜を上からキャップをねじって押さえる方法が多いようです。

この方法は押さえる力を簡単に調整することができて、一見良い方法に見えますが、膜の周辺にかたよりが生じ全体を均一に押さえることが少し難しいように思えます。

手作りのカズーに関して多いのがねじ止めで、ドライバーを使うので少し面倒ですが、調整さえ慎重にやれば比較的安定して押さえることができまそうです。


私の場合は、シンプルに輪ゴムでとめる事にしました。
写真の様に、太目のバンドを使い全体をふんわり固定でき、取り付け・取り外しが大変楽です。
交換も容易にできます。





膜の押さえは、三点の爪で位置決めをするので、一度セットすれば膜もずれることはありません。

いずれの方法でも膜がゆがめば、確実に音質に影響を与えますので、息の勢いに負けないくらいの強さで幕全体を均一に押さえる事が理想かなと思われます。

音質

カズーは細い管の中を通る声と、振動膜とのブレンドで音質が決まります。

その特徴的な音色は、高音域のノイズの成分にあります
膜が振動しなければ、声だけになりますし、ノイズ成分が多い振動だと、少しうるさく感じる音色になります。

実際音を出してみると、ファルセット(裏声)との相性が良いようで、ブレンドされた音は、音響処理によりトランペットやハーモニカのように美しく聞こえることもあります。

奏者が男性の場合は、ファルセットが自在に出せると音質がより魅力的になるかもしれません。

もともと声が発音の源ですので、美しい響きの声、音程の確かさ、安定感などはカズー演奏を音楽的に聴かせるには必要不可欠ですね。当然といえば当然ですが…。

カズーとは

カズーについて
一般的には、サブマリン(潜水艦)カズーと呼ばれていることから分かるように、大まかに胴体とセイル(潜望鏡などがある部分)とに分けられます。
通常は頭の吹き口部分から声を入れ、煙突の膜を振動させながら変質した声は煙突と吐き出し口から出ることになります。

声帯で膜を振動させて、声と振動膜とのミックス音が出るという仕掛けです。

本体は手のひらほどの大きさですので、例えば笛のような美しい響きにはなりにくいようです。
また、声が元手ですので、ギターやピアノのような残響音も全くありません。

ほぼ声がそのまま音にでますので、指などの練習が全く要りません。
ニ三分練習すれば、誰でも手軽に演奏を楽しむことはできる反面、へた・うまがそのまま音とし表現されてしまいます。